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知床羅臼 その1

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視界の悪い知床峠を越えると今までの霧がかった雨雲が一瞬にして晴れ、車窓には国後島が驚くほど近くに見えて本当に驚いた。

ここは空気感が違う・・・
クリアーな青空と濃密な原生林が作り出す青と緑の配色を見よ!このコントラストはあまりに美しすぎる。
僕らは思わず車を止めて、観光客のようにシャッターを押しまくった。

8月17日から3日間、世界自然遺産の知床でおもいっきり釣りや、自然を満喫しようという魂胆で、今回は札幌のフィッシングガイドのしもちゃんにお願いして番屋ツアーを企画してもらったのだ。

番屋はもともと漁師さんが仕事をする為の小屋で、あの北の国からの順くんも暮らしていた昆布番屋である。
基本的には宿泊など観光目的には使用できないのだが限られた時期、日程で遊漁対象として一部の漁師さんの好意で寝泊まりと釣りが可能なのだ。もちろん電気、水道は無し。

目的は、そう、樺太鱒ねらいだ。銀色の体高ある身体はバッキングラインを軽く20ヤード以上も引き出すというスーパーファイターだ・・・

車を港に停め、ここからは小型の漁船に乗り換え30分ほど走るのだが・・・
これはバスボートよりスリリングでまさにアドベンチャー!
漁師さんの長年の勘と経験による操船技術は荒波をかいくぐり、大岩の間をすり抜け、海中に沈んではいるが波間に見え隠れするテーブル状の岩盤を八の字走行で切り抜ける・・・
ライフジャケットは絶対に、絶対に必要です(笑)

船がようやく目的地の番屋に到着したのだが、更に波が高くなり、風も出てきた。
これからだという時にフライではまったく手も足も出せない状況になってしまった。

でも、この場所のロケーションがあまりにすばらしいので散策もいいかと・・・
ふだんヒグマが出るという丘を越え、岩を上り、岬の突端まで息を切らして登ること30分・・

僕の前に広がるあまりにも美しすぎる景色に言葉が出ない。
眼下にはカモメたちが本当に気持ちよさそうに風に乗っている。
頭の中から、からだの中から何か悪いものが浄化されるような、ここはそんな桃源郷だ。

夕方になり、しもちゃんは炭をおこし夕食の準備を始めた。
フライでの釣りをあきらめた僕と同行の木下さんがルアーで挑戦、なんと木下さんが樺太鱒を釣り上げた!
これはちゃんちゃん焼に最高!ということで今晩の夕食に(笑)!
今の時期の樺太鱒は脂がしっかりのって噂の「けいじ」より美味しい!?のだ。
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炭の立ち上がる火を見ながら、釣ったばかりの魚とジンギスカンをほおばり、冷えたビールをぐびぐび流し込む、至福の時だ。

拾ってきた流木をくべると炎が赤々と燃え上がる。
こんな火は何時間眺めていても飽きてこなから不思議だ。

月が波間まで下がってきて、黒い海に月明かりがうろうろ光る。

山崎12年物のロックをちびりとやりながら
波のざわめきを聞きながら
知床の夜はどっぷりと更けていく

大きな鹿が僕らの話に興味があるのか、近くまで寄ってきて、ちょっとびっくりしたけど
熊でなくて本当によかった(笑)

夜空は月に変わり星が空いっぱいに輝き始めた
番屋の屋根が星の光が反射しているのだろうか、
まるでデコレーションをしているようにきらきら光って幻想的に見える

そろそろ寝ないと、明日の朝の釣りがあるのだから
僕らは寝袋に潜り込み、明日の釣りを夢見た。
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番屋に朝が来た。
でも風がまだ強くフライは厳しい。
3人で延々挑戦するが、ばらしなどでなかなか釣り上げられない。
ようやく1本のみの釣果でタイムアップ!
船の迎えが来る時間だ。

撤収準備の合間に気晴らしでメバル釣りをする。
フライを小さくしてしっかり沈めるとメバルが入れがかりになるのだ。
小さいくせにファーストランは7番ロッドをしっかり曲げるから驚いてしまう
真剣に狙えば30センチクラスもたくさん釣れるだろう。
いやー見るからに美味しそう、煮付けにしら最高だろうな!なんて(笑)

船から上がって羅臼の町で昼食を取り、これから弟子屈方面に向かう。
明日は釧路川で虹鱒、雨鱒をねらうのだ!!

続く・・・・・
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by katsu-flux | 2008-09-02 15:23 | 釣旅
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